2020/7/21

アーティスト法務

アーティストの才能と活動を守る法務を「アーティスト法務」と名付けました。
昨年、いや今年(令和2年)の初頭頃、誰が今のこの状況を想像できたでしょうか?たった数ヶ月前のことですが、世の中は一変してしまいました。
楽しみにしていたコンサートも、演劇や映画館での鑑賞も全て中止になってしまいました。テレビドラマですら撮影が延期になり、音楽番組はアーカイブ紹介が増えました。さらには、全国民的に愛された芸能人の方も帰らぬ人になってしまいました。こんな2020年を私は微塵も想像しておりませんでした。

私は幸運なことに子供の頃から音楽に親しみ、近所の楽器店のレッスンに通い、発表会やグレード進級試験にチャレンジすることができました。吹奏楽やロックバンドの活動を通して素晴らしい方々と出会えました。ミュージシャンだけでなく、ミュージシャンやその他の表現者を支えてくれるエンジニアさん、ライブハウスさん、その他ホールのスタッフさん、パンフレットやチラシに広告を載せてくださる楽器店さん。。。 音楽仲間の中には演劇など他の表現方法に進んだ人もいました。
文化芸術は、誰かを勇気付け、笑わせ、悲しみを乗り越える強さもくれます。傷を癒してくれることもあります。文化/芸術について語り合うことは本当に楽しいものです。もしも意見が合わず言い争ったとしても、自分自身の信じた道を見つめ直すことのできる機会となり、必ず進歩や成長、「突破口」に繋がったり。
ですが今の日本では、このコロナ禍の中、芸術や文化の活動があまりにも「不要不急」の扱いを受けていませんか?文化/芸術は古代や原始の時代から人間が人間であるために、生活と切り離せないくらい側にあったものではないでしょうか?そうした、空気のように必要不可欠で、身近で、本当は無くてはならないものであるはずのものが、新しい生活様式のなかで窒息死してしまいそうな、そんな不安を感じています。様々な制約、活動自粛で予定が狂ってしまい、そのために発生した経済的損失は計り知れません。しかし、才能をパワー溢れるアーティストとその関係者/協力者さんたちは、この新たな、息苦しい環境においても前進し続けています。プロもアマも、大物も新人も、芸術の力を信じて愛して前進しています。私も自分のために、そして私たちに多くのものを生み出してくれている全てのアーティストのために、「アーティスト法務」というカテゴリーをここに設け、様々な情報発信とをしたいと思います。もしも、何かの形でお役に立てたら幸いです。
令和2年7月21日 破裏拳女王こと行政書士岩瀬薫子