2025/12/24

おひとり様安心設計第9回 捨てられないものが、まだ残っている話|遺品整理の試行錯誤(アルバム編)

捨てられないものが、まだ残っている話。今の私の試行錯誤

このシリーズでは、「人生の断捨離」や「生前整理」を、少しずつ言葉にしてきました。

でも正直に言うと、書いている私自身も、すべてを整理し終えているわけではありません。

むしろ、一番大切で、一番手が止まってしまうものが、まだ残っています。

今日はその中でも、今の私がいちばん悩んでいること。
そして、「こうすればいい」と言い切れないまま、それでも前へ進むために調べたり考えたりしていることを、途中経過として書いてみます。


■ 両親のアルバムが大量にある

亡くなった両親のアルバムが、家に大量にあります。

捨てる気には、まだなれません。

でも――飾るほどの書棚はありません。
ふだんの生活動線の中に置いておける量でもない。

だから現実には、「箱に入っている」「押し入れや天袋にある」という状態のまま、時間が過ぎていきます。

時々思い出したように開いては、手が止まります。
胸がいっぱいになって、作業にならない日もあります。

こういうものって、モノの整理というより、気持ちの整理に近いのだと思います。


■ 「捨てる/捨てない」の二択にしない

以前の私は、片づけを「決める作業」だと思っていました。
だから、アルバムに向き合うたびに、頭の中で二択が始まります。

  • 捨てるのか
  • 全部残すのか

そして、この二択が出た瞬間、私は止まります。

今は、ここを変えようとしています。
「捨てる/捨てない」ではなく、「いまどう扱うか」に視点を移す。

つまり、結論を急がない。
いきなり“手放す”ところへ飛ばない。


■ 私がいま考えている、現実的な選択肢(試行錯誤)

まだ答えは出ていません。
でも「止まったまま」から抜け出すために、いまの私が考えている案を並べてみます。

① まず「量」を把握する(見ないままの放置をやめる)

全部を見返す必要はありません。
まずは何冊あるのか、どこにあるのか。存在を把握するだけでも、気持ちは少し落ち着きます。

② “残し方”を決める(捨て方ではない)

捨てる決断の前に、残す枠を決める
たとえば「この箱に入る分だけ」「この棚の一段だけ」など、器を先に決める。

器が決まると、作業は「選別」になります。
“断罪”みたいな捨て作業より、ずっと進めやすいです。

③ 「代表選抜」をつくる(全部を背負わない)

全部を残さなくても、両親の人生が消えるわけではありません。
たとえば、家族の節目が分かる数冊、特に大切な数冊だけを「代表」として残す。

残りは、いったん“保留”でもいい。
ここで無理に結論を出さないことが、続けるコツだと思っています。

④ デジタルに「写す」(手放す前に“残す”)

最近は、写真をスマホで撮って残す、スキャンして残す、という選択肢も現実的になりました。
「形は手放しても、中身は残る」——そう思えると、少しだけ前に進める気がします。

ただしこれも、全部やろうとすると負担が大きい。
だから私は、“全部”ではなく“数ページだけ”から始めるつもりです。


■ いまの結論:まだ捨てない。でも、放置もしない。

今の私は、アルバムを「捨てる」と決められていません。
でも、見ないまま放置して時間だけが過ぎるのも、少し違う気がしています。

まだ捨てない。
でも、放置もしない。
“扱い方”を変えて、少しずつ前へ進む。

これが、いまの私の試行錯誤です。

同じように、捨てられないもの・手が止まるものを抱えている方へ。
一気に答えを出さなくても大丈夫です。

少しずつできることを進めていきます。
一緒にがんばりませんか。

次回は、アルバムと同じように“気持ちが残るもの”として、父の蔵書や母の着物の話にも触れていこうと思います。