2025/12/21

おひとり様安心設計第8回 なぜ“人生の断捨離”は続かないのか ──結果を出すための仕組み

なぜ“人生の断捨離”は続かないのか──結果を出すための仕組み

第7回では、「どこから始めればいいか」を優先順位で整理しました。

ところが、ここで次の壁がやってきます。

「やろうと思ったのに、続かなかった」
「途中で止まってしまった」

まず最初にお伝えしたいのは、続かないのは“あなたの意志が弱いから”ではありませんということです。
人生の断捨離は、モノを捨てるだけではなく、暮らし・お金・人間関係・そして気持ちに触れる作業です。負荷が大きくて当然なのです。

でも――安心してほしいのはここからです。
続かない理由がわかれば、結果が出るやり方に変えることができます


■ 続かない理由①:判断が多すぎて、脳が止まる

人生の断捨離が止まりやすい最大の理由は、判断の連続です。

  • 残す/捨てる
  • 今やる/あとでやる
  • 必要/不要
  • 自分だけで持つ/誰かに共有する

この“判断の回数”が増えるほど、人は疲れて動けなくなります。これは性格の問題ではなく、脳の仕組みです。

だから、結果が出る人は最初から「決めない設計」を入れています。

【結果が出るやり方】

  • 「今日は決めない日」をつくる(分けるだけで終える)
  • 書類は3つの箱(残す/保留/捨てる)に置くだけでOK
  • 迷ったら保留(B箱)へ入れて前に進む

“決断”より先に、“前進”を優先していいのです。


■ 続かない理由②:感情が追いつかない(人生を整理しているから)

人生の断捨離は、ときに気持ちを揺らします。

  • 思い出がよみがえる
  • 喪失感や後悔が出てくる
  • 「ここまで生きてきた重み」に触れる

これは、モノではなく人生の履歴に向き合っているからです。
感情が動いている時に、合理的な判断をしようとしても、うまくいかなくて当然です。

【結果が出るやり方】

  • 写真・手紙・思い出の品は最初から後回しでOK
  • “気持ちが絡むもの”に触れる前に、実務(お金・書類・連絡先)を先に整える
  • 思い出の品は「捨てる/残す」ではなく、“一時保管”という選択肢を使う

「後回しにしていい」と自分に許可を出した瞬間、整理は進み始めます。


■ 続かない理由③:ひとりで“正解”を出そうとするから

おひとり様の整理が止まりやすいのは、相談できないからでもあります。

誰にも聞けないまま、ひとりで考え続けていると、こんな気持ちが出てきます。

  • これでいいのか分からない
  • 間違えたら怖い
  • 大事なものを捨てたら取り返しがつかない

不確実性が高い作業は、心が慎重になります。
そして慎重になりすぎると、止まります。

【結果が出るやり方】

  • 判断を声に出す(独り言でもOK)
  • 紙に書く(「迷いポイント」を可視化する)
  • 信頼できる人に一度だけ共有する(正解探しではなく、整理の負荷を下げるため)

“ひとりで頑張り続ける”ことが、必ずしも正解ではありません。
整理は、共有できた瞬間に進みやすくなります。


■ 結果が出る人がやっている「3つの仕組み」

ここまでの話をまとめると、うまくいく人は努力ではなく設計を変えています。

① ゴールを「完成」にしない

  • 今日は10分だけ
  • 今日は1項目だけ
  • 今日は“見るだけ”で終えていい

小さく終えると、次が始めやすくなります。

② 感情と実務を分ける

  • 今日は実務(お金・連絡先・書類)
  • 思い出の品は、気持ちが整った日に

感情が絡むものは“後回し戦略”でOKです。

③ 判断をひとりで抱えない

  • 声に出す
  • 書いて外に出す
  • 誰かと一緒に考える

判断を共有できると、整理は驚くほど前に進みます。


■ 止まってもいい。でも、やめなくていい。

人生の断捨離は短距離走ではありません。
止まる日があっていい。休む日があっていい。

止まる → 休む → また動く。
それで十分です。

大事なのは、自己否定しないこと。
そして、続けられないならやり方(仕組み)を変えることです。

次回は、一人では難しかったケースから、
「どこでつまずきやすいのか」「どう乗り越えられるのか」を、やさしく整理していきます。