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2025/11/7
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一人DXのすすめ――ITは孤独を減らす道具になる |
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一人DXのすすめ――ITは孤独を減らす道具になる開業したばかりの頃の私は、パソコンのソフトがまるで使えませんでした。 リクルート時代にはアシスタントがついていて、WordやExcelはお願いすれば作成してくれました。 社内のシステムは特製で、セキュリティも全部会社任せ。 「資料を作るより、顧客接点優先」という風土でした。 ところが独立した途端、誰も助けてくれません。 名刺一枚作るのも、請求書を作るのも、自分。 エクセルの罫線ひとつ引けなくて、 「リクルート出身なのに、そんなこともできないの?」と笑われたこともあります。 そのときは、ちょっと悔しかった。 最先端の会社にいたからこそ、“大企業病”みたいに見られたのかもしれません。 でも私は、単にアシスタントや社内システムに支えられていただけ。 それを誤解されたようで、胸の奥がチクリとしました。 「できない」から始まる、自分のDXとはいえ、やるしかありません。 見積書、契約書、経理の表、報告書――すべて自分で作らなければ仕事が回らない。 必要に駆られて、調べて、失敗して、またやり直して。 「勉強した」というより、ただ生きるために覚えたというのが正直なところです。 そうしているうちに、ひとつ、またひとつとできることが増えていきました。 そして気づいたのです。 「自分の事務所を、自分の手で動かせるようになる」ことが、何よりの自由であり、誇りでもあるということに。 夜中にPowerPointと向き合って膨大な資料を作っていたあの時間も、今では愛おしい思い出です。 「任せる」前に、基礎を知る開業してしばらく経つと、ホームページ制作や広告運用など、専門家にお願いする機会が増えると思います。 でもそのときに必要なのが、「何を、どうしたいのか」を伝えられる基礎知識です。 丸投げにすると、方向性を他人に握られてしまう。 これは私自身、身をもって学んだ教訓でした。 すべてを自分でやる必要はありません。 ただ、最低限の理解があれば、依頼の精度が格段に上がります。 そして、自分で判断できる範囲が広がるほど、 “孤独な開業”が、少しずつ“自立した開業”に変わっていくのです。 ITは孤独を減らす道具パソコンの向こうには、人がいます。 クラウドの共有先には、仲間やお客様がいます。 SNSやブログを通して発信することも、立派なコミュニケーションです。 ITは、孤独を深めるものではなく、つながりを作る道具。 そう思えるようになったのは、必要に迫られながらも、少しずつ自分で操作を覚えたからでした。 これから行政書士を目指す方へこれからの行政書士は、書類を作るだけではなく、 お客様のIT環境や情報管理にも関わる時代になるでしょう。 セキュリティ、アプリ、クラウド、ネットワーク――どれも避けて通れないテーマです。 開業まで時間がある方は、ぜひこのあたりを一通り学んでおくと良いと思います。 そして何より、人任せにしすぎないこと。 誰かに任せるにしても、自分の意思と目的を伝えられる力。 それが「一人DX」の核心です。 完璧でなくていい。 少しずつ、自分の手で触れ、自分の頭で考える。 それだけで、仕事の質も、自分の誇りも変わっていきます。 ご相談・メッセージはこちら (開業準備のご相談もお気軽に) シリーズ最終回:「ミドルシニアの挑戦力」 |
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