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2026/5/30
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薫子法律 のたりのたり 第5回 ホワイトベースは労働基準法違反だったのか? |
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薫子法律 のたりのたり第5回 ホワイトベースは労働基準法違反だったのか?「アムロ、いきまーす!」 ガンダム世代なら、一度は耳にしたことがあるセリフではないでしょうか。 私もリアルタイム世代です。 当時はSFアニメとして見ていました。ロボットはでてきますが、「●●ビーム!!」とか必殺技叫ばないしね。 ところが大人になり、キャリア支援や人材育成の仕事に関わるようになってから、少し違うことが気になるようになりました。 あのホワイトベース、冷静に考えたら大丈夫なのでしょうか。 主人公のアムロはまだ少年です。 同じ艦内には、 カイ。 ハヤト。 フラウ。 そしてブライト。 若い乗組員がたくさんいます。 しかも彼らは遊んでいるわけではありません。 戦艦を運用し、 避難民を守り、 敵と戦っています。 もし現代日本で同じことが起きたらどうでしょう。 まず労働基準監督署が飛んできそうです。 未成年者の深夜労働。 危険業務。 長時間労働。 休日なし。 残業代どころの話ではありません。 おそらく一日で是正勧告です。 もっとも、宇宙世紀は現代日本ではありません。 戦時下でもあります。 ですから単純比較はできません。 それでも私は思うのです。 あの少年少女たちは、 本当に自分の意思で戦っていたのでしょうか。 もちろんアムロは成長します。 逃げ出したこともあります。 悩みます。 反発します。 それでもガンダムに乗ることを選びます。 しかし最初から望んでいたわけではありません。 戦争という状況の中で、 選ばざるを得なかったのです。 私は長年、就職支援の仕事をしてきました。 すると時々、 「好きでこの仕事を選んだわけじゃないんです」 という人に出会います。 家族の事情。 会社の事情。 生活の事情。 人は必ずしも自由に進路を選べるわけではありません。 それでも人生は続きます。 大切なのは、 どこからスタートしたかではなく、 その後、自分でどう選ぶかです。 アムロもそうでした。 最初は巻き込まれた少年でした。 しかし物語が進むにつれて、 自分で考え、 自分で決断し、 自分の役割を引き受けるようになります。 仕事も少し似ている気がします。 最初から天職に出会える人は多くありません。 気がつけばその仕事をしていた。 頼まれた。 流れで始まった。 そんな人もたくさんいます。 けれど、その後どう向き合うかは自分で決めることができます。 私はそれをキャリア形成と呼んでいます。 アムロは労働基準法違反だったのか。 おそらく現代日本なら大問題でしょう。 でも本当に考えたいのはそこではありません。 人はいつ、自分の人生の操縦桿を握るのだろう。 誰かに与えられた役割を、 いつ自分の意思に変えるのだろう。 そんなことを考えながら、久しぶりにガンダムを見返したくなるのです。 薫子法律 のたりのたり アニメと映画と人生と、ときどき法律。 ※アニメや映画の世界と現実の法律は少し違います。本コラムは作品を楽しみながら法律を身近に感じていただくための読み物です。実際の法的判断は個別の事情によって異なります。 |
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