2025/11/1

60歳からの小さな起業──“肩書き”よりも“志”を決める|行政書士が伝えたい“心の準備”

60歳からの小さな起業──“肩書き”よりも“志”を決める

「会社を辞めて自由になりたい」「自分の経験を活かしたい」── 定年や転職をきっかけに、起業を考える方が増えています。

しかし、行政書士として多くの相談を受ける中で感じるのは、 “肩書き”を決めた人より、“志”を決めた人のほうが長く続いているということです。

1.肩書きは“名札”、志は“エンジン”

「〇〇コンサルタント」「〇〇教室」「〇〇サロン」── 立派な名刺を作っても、心のエンジンがかからなければ、長続きしません。

起業は、誰かの役に立ちたいという想いを形にする行為です。 肩書きはその“表札”でしかありません。 大切なのは、「誰を笑顔にしたいのか」をはっきりさせること。

2.志のない起業は、“延長戦”で終わる

定年後の起業では、「これまでのキャリアの延長」で始める方が多いものです。 もちろんそれ自体は悪いことではありません。 けれど、なぜ続けるのかが明確でないと、 新しい環境の変化に心が追いつかなくなります。

志がある人は、失敗しても立ち上がります。 志がない人は、疲れたときにやめてしまいます。 その差は、年齢ではなく目的意識の違いです。

3.志は“自分の物語”から生まれる

志は、外から借りてくるものではなく、これまでの人生の中に眠っています。 苦労した経験、助けてもらった記憶、誰かに伝えたい想い── その中に、あなたのビジネスの原石があります。

資格や資金よりも、まず大切なのは「自分がなぜこの道を選びたいのか」を見つめる時間。 それが決まれば、手段やノウハウはあとからついてきます。

まとめ:志は“続ける力”になる

60歳からの起業は、リスクではなく、生き方の選択です。 志を持って始めた人ほど、顔が明るくなり、出会いが増え、学びが深まります。

吹田市岩瀬行政書士事務所では、
シニア世代の起業や開業届出、許認可のご相談に加え、 「志の整理」や「ビジョン設計」の段階から伴走いたします。

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