2025/10/29

離婚届を出す前に──行政書士が見た“あと一歩で防げた後悔”|離婚準備で大切な3つの冷静さ

離婚届を出す前に──行政書士が見た“あと一歩で防げた後悔”

離婚は「終わり」ではなく、人生の大きな“分岐点”です。 行政書士としてさまざまな方の離婚手続きや離婚協議書の作成お手伝いをしてまいりましたが、もっと早くにご相談いただければ、あと一歩で防げたかもという後悔もまのあたりにしてきました。

「もう限界だから」と勢いで離婚届を出してしまう前に、 3つの冷静さを持つことで、結果が大きく変わることがあります。

1.「気持ちの整理」と「生活の整理」は別もの

心が離れても、生活はすぐに切り離せません。 家や家財、共通の口座、保険や年金など、法律とお金の整理は必ず必要です。

気持ちの整理がつかないうちに書類を出してしまうと、感情が“法律”を追い越してしまうことになります。 冷静な判断は、時間を味方につけた人ができます。

2.第三者を交えて話す勇気を持つ

離婚は当事者だけで解決しようとすると、感情がぶつかり合い、話が進まないことがあります。 「専門家に頼むのは大げさ」と思われるかもしれませんが、公平な第三者がお話を聞くだけで驚くほど話が整理されることがあります。

行政書士は法律上の“代理交渉”はできませんが、双方が合意できる形を文書にするプロです。 穏やかな関係のうちに、冷静な合意書を作るお手伝いができます。

3.「届を出す前」に一度、紙に書いてみる

頭の中で考えているだけでは、現実の生活のイメージが追いつきません。 収入、住まい、子どもとの時間、実家との距離── それらを紙に書き出して可視化すると、自分の覚悟や不足が見えてきます。

この作業を経て初めて、「本当に離婚したいのか」「どう離婚するのか」が明確になります。

まとめ:焦らず、一歩立ち止まる時間を

離婚届は、出せば受理されてしまいます。 けれど、一度出した後に「やっぱりやり直したい」と思っても、もう戻せません。 焦らず、一度立ち止まる時間を持つことが、後悔しない離婚の第一歩です。

吹田市岩瀬行政書士事務所では、離婚届提出前のご相談や、離婚協議書の作成サポートを丁寧に行っています。 感情を整理しながら、法的にも安心できるかたちを一緒に考えましょう。

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